辺りは真っ暗だ。唯一見えるのは脇にある川ぐらいだ。
川も真っ暗で底が見えないので、谷かもしれない。
それ以外に周りに何かあるかもしれないが、暗くて見えない。
風が強いのか、雨が降っているのかも判断できないくらい
周りが黒で覆われている。
自分がどうしてここにいるかも分からない。
1本道を歩いているようだが、先はおろか1歩先も見えない。
何とも言えない不安な感覚に襲われる。
気が付くと、誰かの背中にいた。
自分は祖母に背負われ、どこかに向かっているようだ。
目的地は分からないが、おそらく上松の自宅だろう。
祖母は振り返り何か話したが、聞こえなかった。
その笑顔に安心感を感じた。
あやふやで事実とは異なっているかもしれないが、
最初の記憶はこれ以外思いつくものがない。
何故この記憶が強く印象に残っているかは分からない。
出掛ける度に、自分を背負って決して近くない距離を何度も歩いてくれた
祖母のやさしさが私の記憶に強く焼きついているのかもしれない。
ブログで書くネタを探していたら、
文章表現400字からのレッスン (ちくま学芸文庫)に
良さそうな課題「最初の記憶」というのがあったので、試しに書いてみた。
①自分にしか書けないことを
②誰にも分かるようにかく
ことができたかな。